2026年度表彰
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第12回 上原鳴夫記念賞が決定いたしましたのでお知らせします。(以下敬称略)
第12回 上原鳴夫記念賞
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【総評】
2026年度の上原鳴夫記念賞・研究奨励賞は、前年の『医療の質・安全学会誌』に掲載された原著論文を対象に、学術委員会にて厳正な選考が行われました。
本年度の候補論文はいずれも例年と同様、あるいはそれ以上の高い水準にあり、医療安全にまつわる多様な課題が取り上げられ、臨床現場への実践的なインパクトをもたらす内容でした。
各研究には、現場の実情に根差した課題意識と、それを改善するための実証的な取り組み、そして患者安全学の発展に資する知見が丁寧に盛り込まれていました。
各研究には、現場の実情に根差した課題意識と、それを改善するための実証的な取り組み、そして患者安全学の発展に資する知見が丁寧に盛り込まれていました。
最優秀賞には、小池大助氏の「電子カルテを通じた処方プロセスにおけるアレルギー薬剤チェックシステムの患者安全上の重点課題は何か?」が選出されました。
本研究は、FMEAを用いて電子カルテにおけるアレルギー薬剤チェックの重点課題と背景要因を網羅的に分析したものであり、その優れた分析手法と成果が高く評価されました。
優秀賞には、和田山智子氏による「病棟看護師を対象にした人工呼吸器の確認行動促進を目指した応用行動分析学的プログラムの効果-確認時刻の測定機器を用いて-」が選ばれました。
一般病棟看護師に対し、データ還元と師長の介入が人工呼吸器の確認行動を促進することを実証的に検証した本研究は、現場の実践に資する研究として高い評価を受けました。
なお、本年度の若手奨励賞については、賞の水準や他賞との整合性を委員会で慎重に議論した結果、「該当なし」となりました。
優秀英文論文賞には、清水郁夫氏による「Differences in contributing factors to diagnostic errors between physicians and allied health professionals: a nationwide analysis in Japan」が選ばれました。
BMJ Open Quality誌に掲載された本論文は、全国データベースを活用し、医師だけでなくコメディカルが関与する診断エラーの特徴を比較したものです。
多職種からなる本学会の学会員に有益な情報を提供し、読者にも分かりやすく、職種横断的に有用な知見を提供している点が評価されました。
国際学会発表奨励賞は、審査の結果、大変僅差であったため上位2名の演者に授与されることとなりました。
ひとり目は、鈴木渉太氏による「The Japanese version of the perceived service quality scale for community pharmacies: Scale development and validation」です。
本研究は日本の地域薬局における患者体験を評価する尺度を開発し、妥当性と信頼性を検証したものであり、学術的で興味深い内容として評価されました。
もうひとりは、前田佳孝氏による「The Impact of Pharmacist Expertise on Information Gathering During Prescription and Medication Verification: Eye-Tracking in a Simulated Experiment」です。
アイトラッキングを用い、薬剤師の熟練度が処方監査時の視線移動パターンやエラー発見に与える影響を比較検証したもので、ベテランと若手の監査視点の違いを可視化したアプローチが有益であると高く評価されました。
ひとり目は、鈴木渉太氏による「The Japanese version of the perceived service quality scale for community pharmacies: Scale development and validation」です。
本研究は日本の地域薬局における患者体験を評価する尺度を開発し、妥当性と信頼性を検証したものであり、学術的で興味深い内容として評価されました。
もうひとりは、前田佳孝氏による「The Impact of Pharmacist Expertise on Information Gathering During Prescription and Medication Verification: Eye-Tracking in a Simulated Experiment」です。
アイトラッキングを用い、薬剤師の熟練度が処方監査時の視線移動パターンやエラー発見に与える影響を比較検証したもので、ベテランと若手の監査視点の違いを可視化したアプローチが有益であると高く評価されました。
このように、本年度の受賞者の皆さんも、医療の質と安全に関する様々な研究の問いに対し、誠実かつ精緻な方法で応答されていました。
各研究は、今後の臨床実践や教育、制度設計にも深い影響を与える可能性を秘めており、本賞が果たす意義と未来への可能性を改めて感じることができました。
今後も本賞が、医療の質・安全に関する学術活動に挑戦する実践者・研究者を励まし、創造的な研究活動を支える存在となることを心から願っております。